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平成の音楽メディアの変遷

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平成の音楽メディアの変遷

平成の音楽メディアの変遷

今週のお題「平成を振り返る」

みなさん、こんばんは。

最近、音楽聴いてますか?

私は以前と比べると聴かなくなった感じがします。

昔はいつも聴いていた音楽。

ある曲を聴くとそれを聴いていた時のことを鮮明に思い出したりしますよね。

音楽って不思議です。

今日はお題「平成を振り返る」で音楽メディア(記録媒体)について書いていこうと思います。

懐かしい感じがする人とまったく知らないという人に分かれそうな気がしますが・・・。

 

平成の音楽メディア

昭和ほどではありませんが、平成も31年と長い歴史があります。

そのなかで音楽の記録媒体もその都度変わっていきました。

 

レコードからカセットテープへ

カセットテープ、知ってますか?

平成でもっとも息の長い音楽メディアで、今でもお年寄りが演歌のカセットテープを聴いていたりします。

カセットテープとはカセットに収められた磁気テープのことで回転する方向によってA面、B面に分かれています。

ラジカセというと知ってる人増えますかね?

ラジオとカセットテープ再生機が一緒になったやつです。

最初の頃はカセットテープを入れるスロットが1つのものが主流でしたが、次第にダブルラジカセというスロットが2つあるものが主流になってきました。

なぜ2つになったか?

それはカセットテープをダビングするためです。

ダビングとはカセットテープを複製すること。

CDがなかった時代はカセットテープで音楽を買っていました。

その買ったカセットテープの複製を作る際に空のカセットテープにデータを移す時、ダブルラジカセが必要だったのです。

ダビングというと「リング」の貞子を思い出しますが、それすら知らない方もいらっしゃるかもしれませんね。こっちはビデオテープのことですが。

 

はじめてのウォークマン

ソニーウォークマン

みなさん、知ってますよね。

姿形は変わりましたが、今でも電器屋さんの音楽コーナーで販売されています。

私が買ったはじめてのウォークマンはカセットテープのものでした。

当時欲しくて欲しくてお年玉で買った記憶があります。

非常にコンパクトで持ち運びに便利なものでしたが、ほとんど家で寝る前とかに聴いていました。

あの頃、ウォークマンは流行ってましたよね。

他のメーカーからもいろいろ出てはいましたが、ポータブルミュージックプレイヤーの代名詞と言えばソニーウォークマンでした。

 

カセットからCDへ

カセットテープの悪いところは音質が劣化することにありました。

テープが伸びてしまったり、長期間保存しておくとカビが生えてしまったりすることで音質が劣化、または使えなくなっってしまいました。

そうした中、徐々にシェアを伸ばして登場したのがコンパクト・ディスク、CDです。

CDは今でもあるのでみなさん、ご存知かと思います。

この頃になるとCDラジカセが出始めて、CDの音源をカセットテープに複製することができました。

うちにもCDラジカセがあり、後にはCDコンポで音楽を聴くようになりました。

CDからカセットにデータを移動できたのでこの頃はまだカセットテープも生き残っていました。

それが徐々になくなり始めるのが、MDが登場する頃となります。

 

複製先がカセットからMD(ミニディスク)へ

音楽を買うのはその頃はまだCDが主流でした。

前述のようにカセットにデータを移行できたりしたのでカセットもまだ生き残っていましたが、カセットに変わるメディアが登場します。

それがミニディスク、MDです。

いまでは殆ど見かけませんが一時代を築いた音楽メディアです。

名前の通りCDより小さいディスクがプラスチックのケース(カートリッジ)の中に入っている形状でした。

PSP(プレイステーション・ポータブル)のディスクに近い形状です。

あれを四角にした感じがミニディスクです。

ミニディスクはソニーが開発したメディアで、ディスクということもありデジタルで音楽を記録できることからアナログのカセットからの代替を目標として作られたそうです。

MDのすごいところは音質がデジタルな面(CDよりは劣る)の他に、文字入力が可能なところでした。

文字入力というのは、アルバムタイトルや曲名、アーティスト名などを記録しておくことができ、MD再生機で再生した際にデータを見れるということです。

これは当時CDにもない機能で画期的でした。

CDからデータを写したMDにアルバム名や曲名を入れるのはやや面倒でしたが、当時MDラジカセとMDウォークマンを持っていた私は何枚ものMDに文字を入力したものです。

MDウォークマンはMD自体がコンパクトなので本体もコンパクトになりカセットのウォークマンよりも持ち運びがさらに便利になりました。

 

CDを完全に複製できる時代に

1990年代終わりから2000年代初めにはCDをそっくりそのまま劣化させずにCD-Rなどのメディアにコピーできる時代が到来しました。

この頃からCDの売上が右肩下がりになるのですが、このコピーを禁止させるためCDも規格が一時期変わりました。

コピーコントロールCD(CCCD)なるものが出てパソコンでのコピーができない仕様のCDが出始めたのです。

しかし、あっという間にそうした動きはなくなってしまいました。

CCCDは問題点が多かったのもありますが、パソコンでのリッピングが主流になり、メディアがCDから音楽ファイルへと変わっていったからです。

 

iPodiTunes Music Storeの台頭

音楽はCDから音楽ファイルで聴くものに変わり、何千曲も持ち歩ける時代が到来しました。

それを実現したのが当時のアメリカ、アップル・コンピューターから発売されたiPodです。

パソコンでCDをMP3などの音楽ファイルに変換し、それをiPodに入れて何千曲も持ち歩ける時代が来ました。

iPodは発売から時間が経つ毎に小型化を実現し、小型でも500曲は入るものも発売されました。

iPodに曲を転送するソフトiTunesに曲を保存しておいてそこから曲を選曲する、あるいは全曲iPodに転送する。そういう使い方でした。

そして、音楽はCDを買う時代から形のない音楽ファイルをダウンロードして買う時代へと進みます。

iTunes Music Storeがあらわれ、音楽ファイルを1曲から低価格で購入できるようになりました。

iPodの人気で音楽業界はCDから音楽フィアルへと移行し、大きな転換点を迎えました。

 

最初に買ったiPod

私が買った最初のiPodは初代のiPod nanoでした。

非常にコンパクトで手で握ると隠れるくらいの大きさ。

そんなものに約1000曲くらいの音楽が入ることに驚きました。

この頃は車と接続してiPodで音楽を聴くのが多かったですね。

FMトランスミッターという装置にiPod nanoをつないで車のFMの周波数を合わせると音楽が聴こえてくるという仕組みでした。

初代のiPod nanoはほんとに長く使いました。

 

iPodからスマートフォン

CDの売上は完全に落ち込み、音楽はダウンロードして買うというのが普通になりました。

ソニーウォークマンはその流れに出遅れてiPodに差をつけられてしまいましたね。

iPodの勢いは圧倒的で毎年モデルチェンジして発売されるiPodは確かにその価値があるものでした。

ですが、iPodも2010年代に入るとその隆盛に陰りを見せます。

iPhoneが発売され数年経つと音楽はiPhoneをはじめとするスマートフォンで聴くというスタイルに変わっていきました。

iPodは徐々にそのラインナップを縮小し、今ではiPod touchのみが販売されている状況です。

音楽は人々が常に持ち歩いている携帯電話(スマートフォン)で聴くものへと変わっていきました。

 

ダウンロード購入から聴き放題へ

2010年代後半に入ってくると、音楽の聴き方にも変化があらわれました。

曲をダウンロードして購入するという聴き方から、定額制で聴き放題のストリーミング再生での聴き方へと変わっていっています。

Apple MusicやSpotifyAmazon Music Unlimited、Google Play MusicAWAなどの定額制聴き放題のストリーミング配信サービスなどがあげられます。

 

今後の音楽業界はどうなる?

手のひらで、好きな時に好きな曲を好きなだけ聴ける時代。

カセットテープを巻き戻してまた同じ曲を聴くという不便な時代から考えるとホントに隔世の感がありますよね。

平成という時代の中で変わり続けた音楽メディアの変遷。

今後、人々と音楽の関係はどう変わっていくのか?

聴き放題のストリーミングサービスの次に来るのはどんなサービスなのか?

数年単位で変わる音楽業界の変化にこれからも目が離せませんね。